1.道路標識設置・診断士制度の背景
 近年、交通事故による死者は減少しているものの、依然として年間約78万人が負傷しているなど、我が国の道路交通を取り巻く環境は厳しい。
 この為、幹線道路および生活道路において交通安全施設等を重点的に整備することにより、安全・安心な道路交通環境の実現を図ることが必要である。

 その一環として、道路標識は、全国で約1500万本と膨大な数が設置されており、これらの道路標識は年月を経ると様々な要因で劣化が始まるが、適切な処置を講ずることにより構造物としての寿命を延ばすことが可能である。

 従って、既存の道路標識を診断し、補修・補強を行なうことによって、貴重な財産を永く使用していくことは、これからの我々に残された務めといえる。
 本協会は長年にわたって道路標識の設計・設置に関するハード・ソフト両面の高い能力を併せ持つ技術者であり、道路標識全般についての知識をもつ専門家を多数輩出している。また、彼らを活用することによって、診断・維持管理に関する幅広い知識を持つ技術者を育成し社会に貢献するのが道路標識設置・診断士制度の背景である。   


2.道路標識設置・診断士の位置づけ
 道路標識設置・診断士は、当協会の実施する研修を受講し、さらに試験によって相応のレベルの診断・維持管理の知識・技術を保有していると認定され、さらに登録した方に与える名称である。



道路標識設置管理士認定要綱

道路標識設置管理士制度研修受講要件




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社団法人 全国道理標識・標示業協会中部支部