![]() 支部長 加藤 淳一 |
日頃は、全国道路標識・標示業協会 中部支部へのご支援ご鞭撻を賜り深く感謝申し上げます。 昨年の交通事故による全国の死者数は、2,663人で前年比15人減少しましたが、第11次交通安全基本計画目標の2,000人は達成されませんでした。中部支部管内、愛知・静岡・岐阜・三重4県では345人と14人増加し、非常に厳しい状況です。年代別では、65歳以上の死者数が増加し、状態別では自動車乗車中が増加しています。さらに、ながらスマホや飲酒運転による事故が多発し、注意喚起による事故抑制には限りがあるように思われます。当協会としては、中部地方整備局、各県自治体警察に効果的な交通事故防止対策(物理的デバイス)をご提案してまいりたいと存じます。 今日の業界を取り巻く環境は原材料費の高騰、人手不足、働き方改革、脱炭素材料を使用した工事に、労働時間規制と非常に厳しい状況です。要するに「休みが取れ、所得も上がる」ことのできる体制にすることが求められています。このことを実現するために、関係官庁に予算の増額と発注要件見直しのお願いをしてまいります。 昨年の4月から、「レベル4」に相当する運転者がいない交代での自動運転を可能とする道路改正法が施行されました。自動運転技術における道路区画線(路面標示)の重要性が改めて注目されています。交通事故削減、公共交通の維持発展のため、当協会としても専門工事業団体として懸命に進めていく所存です。 技術者・技能者の育成事業として、「道路標識点検診断士」「登録標識・路面標示基幹技能者講習」等の資格制度を進めるとともに、職業能力開発協会より委託を受け「路面標示施工技能士検定」を実施してまいります。 また、今年で29回目となります中部地方整備局との道路標識・標示等に関する意見交換会において、人に優しい道路環境を提供すべく、交通事故抑制等の具体的な提案をさせていただき、かつ、ご指導をいただき当協会の活動を推進してまいります。 皆様のご理解ご支援を賜りますようお願い申し上げます。 |